フェノキシエタノールの安全性について知りたい

最近は肌に優しい商品の需要の高まりにより、パラベン類の防腐剤無添加商品がたくさん発売されています。

ですが、そのかわりにフェノキシエタノールと呼ばれる成分が配合されている商品が増えているのをご存知ですか？

ここでは、そんなフェノキシエタノールの特徴や安全性についてご紹介します。

フェノキシエタノールとはどんな成分？特徴は？

フェノキシエタノールとはアルカリ溶液中でフェノールに酸化エチレンがくっついた化合物です。

緑茶の成分として自然界にも存在しています。

いくつかの微生物（グラム陰性菌）に対して強い抑制効果を持つことから、防腐剤として使用されています。

また、パラベンを配合している商品に、あえてフェノキシエタノールも配合すると、どちらも少ない配合量で防腐効果を高められるとして、併用されていることもあります。

パラベンとは違い、旧表示指定成分には該当していませんが、それなりに高い殺菌作用を持つことから、配合量の制限が設けられています。

製品中の配合量は1％以内です。

フェノキシエタノールの安全性は高い！？

配合量の制限があり、危なそうなイメージがあるフェノキシエタノールですが、どうして旧表示指定成分には該当していないのでしょうか？

フェノキシエタノールの安全性について探ってみましょう。

厚生労働省が運営している「職場のあんぜんサイト」には、フェノキシエタノールに有害性があるのかどうかを調べた実験内容・結果の掲載があります。

Cosmetic Ingredient Reviewのとある文献でもフェノキシエタノールに関する実験を行ったようです。

フェノキシエタノールの皮膚への刺激

フェノキシエタノールが皮膚に対して、何か影響があるのかないのかを調べた実験をご紹介します。

フェノキシエタノールの皮膚への刺激性に関する実験

以上より、フェノキシエタノールはヒトにおいて皮膚への刺激性はないと考えられています。

フェノキシエタノールの皮膚へのアレルギー誘発作用に関する実験

このことから、フェノキシエタノールを湿疹などの皮膚炎がある人が使用する場合、ごくまれに症状が悪化する可能性があると考えられています。

フェノキシエタノールの安全性の結論

フェノキシエタノールの安全性について以下のことが言えます。