正しい髪の乾かし方!髪の悩み別にワンポイントアドバイスあり

正しい髪の乾かし方!髪の悩み別にワンポイントアドバイス-min

正しい髪の乾かし方の基本

お風呂上がりのドライヤー。皆さん何気無く、特に意識せずに乾かしてしまってはいませんか?また自然乾燥の方が髪は傷まないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。髪の毛はしっかりドライヤーで乾かしてあげた方が傷みにくいです。正しいケアで美髪をキープしましょう。

美容院で髪を乾かしてもらうと、自分で乾かした時とは全然違うと感じたことがある方はとても多いはずです。確かに美容師さんは髪の毛のプロ。当然といえば当然ですが、美容師さんはどのようにドライヤーの熱や風を髪の毛にあてるとツヤのあるまとまった髪になるのかを熟知しています。

少しでもその乾かし方に近づけられれば、自分で乾かした時にも美髪を手に入れられますよ。まずは基本的なストレートヘアの乾かし方をおさえましょう。

ドライヤーは上からあてる

自分で髪の毛を乾かす時、ドライヤーの風を上に向けて髪の毛を下から乾かしてはいませんか。何気なくやってしまうこの乾かし方、実は最もやってはいけない行為なのです。

髪の毛の表面はキューティクルと呼ばれるうろこ状の物質で覆われています。このキューティクルのうろこ状が綺麗に整うと、髪の毛が艶やかに見えるのです。実際手触りもサラサラで気持ちがよくなります。

ドライヤーを毛先から上に向かってあててしまうと、このうろこ状のキューティクルが広がってしまいます。手触りが悪くなるだけでなく、広がったキューティクルの隙間からトリートメント成分やカラーの色素が抜け出して行ってしまう原因にもなります。またキューティクル自体が剥がれ落ちやすくなってしまったり、枝毛、切れ毛の原因にもなります。

また下からドライヤーをあててしまうことで、広がりやすくまとまりにくいスタイルの原因にもなります。

髪の毛は根元から乾かす

毛先は自然と乾いていきやすいので、まずはじめに一番乾きにくい根元から乾かしていきましょう。
根元を後回しにすると毛先の方がオーバードライといって、乾かしすぎてパサパサになってしまう可能性があります。また、全体的には乾いていても、根元の乾きが甘いと特につよい寝癖の原因になってしまいます。その上雑菌の繁殖にまで繋がってしまい、夏場など高温多湿な時期はかなり危険です。1番最初に根元から乾かすことを覚えておきましょう。

また全体の根元が大まかに乾いたら、前髪の形を早めに決めてしまうのもポイントです。前髪を乾かすことを後回しにすると変なクセがついてしまうからです。

根元の乾かし方

ドライヤーを持っていない方の指の腹をしっかりと頭皮に沿わせて、髪の毛を左右に振ります。特につむじはパックリとヘアが割れてしまいやすいですし、分け目やトップのあたりはしっかり左右に振りながら、上からドライヤーの風をあてましょう。

ドライヤーを上からあてると根元が乾かしにくい

正直ドライヤーを下からあてると乾くのが早いです。特にえりあしの根元を乾かすには下からドライヤーをあてた方が楽ですよね。

ドライヤーを持っていない方の手を休ませてはいけません。しっかり髪の毛を片手でかき分けて根元にドライヤーをあてましょう。髪の長い方でしたら、下を向いてドライヤーを上からあてると楽に乾かしやすいです。
両腕をしっかり上にあげることが大切です。ここは怠けずに頑張りましょう。

中間から毛先の乾かし方

全体の根元がしっかりと乾いたら、中間から毛先を乾かしていきます。
手ぐしで髪の毛をとかしつけながら、上からドライヤーをあてます。少しだけ髪の毛を引っ張りながら乾かすとツヤが出やすくなります。

仕上げは髪に冷風を当てる

「鉄は熱いうちに打て」という言葉があるように、髪の毛も熱をあてているときに形が変わります。ヘアアイロンなどは特にそうですよね。そして、髪の毛は冷える時に形が決まります。

せっかく綺麗にドライしたらなるべくキープしたいものです。ドライヤーの仕上げに、髪の毛全体に冷風をあてて冷やしましょう。この時も風は上からあててあげてくださいね。ヘアスタイルの持ちがよくなります。

乾かす時に洗い流さないトリートメントを使う

正しいドライヤーのかけ方を覚えたら、更に次のステップ。洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使って髪の毛をケアしましょう。

乾燥毛の方や、カラーやパーマを繰り返している方ロングヘアーの方は特に使用していただきたいです。

洗い流す必要がないので、いつ髪につけてケアしてもらっても基本的には構わないのですが、ドライヤー前の濡れた髪の毛に使用するのが効果的です。

毛先を中心にしっかりトリートメントをつけて乾かすだけです。髪の毛をドライヤーの熱から守ってくれ、ツヤや潤いを与えます。今では種類がかなり豊富に出ているので、まずは手始めに好きな香りのものを選んでも良いかもしれませんね。

しっとり潤うタイプ
乾燥がひどい方や、ヘアがまとまりづらい方にオススメ
さらさらして軽やかになるタイプ
ぺたんこになりやすい方や、髪の毛が細い方、サラサラ手触りにしたい方
UVカット成分を含むタイプ
紫外線のダメージを緩和してくれるので日中には特にオススメ
カラーによるダメージに特化したタイプ
カラーの色持ちが悪い方、度重なるカラーリングで髪がパサパサする方

形状もオイルタイプ、乳液タイプ、スプレータイプなど様々な種類があります。できれば試供品で試してみたり、美容院で髪質に合ったものを選んでもらうと良いでしょう。

悩みや髪質別の乾かし方アドバイス

基本の乾かし方を参考に髪質や悩みに合わせたポイントをチェックしていきましょう。

髪の毛の量が多い方

髪の毛の量が多い方は、広がりやすくまとまりづらいという悩みが多いかと思います。また乾かすのにも時間がかかってしまいますよね。

しっかりタオルで水気を取ることが第一のポイントです。しっかりタオルドライをし、ドライヤーの時間を削減しましょう。美容院でもロングヘアーで髪の量も多い方には、シャンプー後にタオルを2枚使ってしっかりタオルドライしたりしています。

タオルドライ後、くしやブラシを使ってしっかり髪をとかしましょう。ドライヤーの最中に毛先が絡まってしまって、ダメージの原因にもなりますし、ヘアスタイルも決まりません。

洗い流さないトリートメントをつける。髪の毛の量が多い方は特に、髪の毛がまとまりやすくなるので、根元付近を外して全体にまんべんなくしっかりなじませましょう。髪の毛の広がりをおさえてくれます。

基本の乾かし方の通り根元からしっかりと乾かしていきましょう。

仕上げに冷風を当てる際は、ボリュームが出やすい箇所をおさえながらあてると髪の毛の広がりを抑えてくれます。

ミディアム、ロングヘア

洗い流さないトリートメントは必須でつけていただきたいです。ロングヘアーの方は特に毛先が絡まりやすくなるので中間から毛先にかけてしっかりとなじませましょう。洗い流さないトリートメントやヘアオイルをなじませながら、コーミング(くしでとかす)をしてもいいかと思います。

手で髪の毛をとかしつけながら、毛先の部分は手首をひねって内側に入り込むように誘導したり、指先に毛先を巻きつけて乾かすと自然な内巻きに仕上がります。毛先に少しだけ水分が残った状態の時が、クセづけしやすいです。

くせ毛の乾かし方

基本の乾かし方をおさえた上で、くせ毛の方がなるべくストレートにまとまりがあるように乾かすには、髪の毛の水分量がかなりポイントになってきます。

全体の根元を基本の乾かし方で7割程度乾かし終えたら、クセが出やすい場所から乾かしていきましょう。くせの部分をしっかりめに引っ張りながら乾かします。腕をあげてドライヤーの角度に気をつけながら乾かします。

美容師さんのようにブラシを使ったブローがお家でもできればいいのですが、なかなか難しいですよね。
豚毛を使用したブラシなどは油分や水分を含み、適度にツヤを与えてくれます。優しくブラシを撫で付けながら乾かすだけでもちょっとしたクセには効果がありますよ。

ブラシ使いに慣れてきたら、クセの箇所をしっかりブラシでからめとりながらドライヤーをあてられるとクセが一気にのばしやすくなります。難しいですし、うまくできないと髪を傷める原因にもなるのであくまでもブラシに慣れてきたらチャレンジしましょう。少し湿った状態の髪の毛に、ブラシでブローするとクセはのびやすくツヤが出しやすくなります。

要注意な毛質の波状毛、球状毛

東洋人やアジア人に多いのが直毛です。日本人のイメージとしても、黒髮のストレートというのが大きくあるかと思います。

  • 波状毛 欧米人に多い毛質
  • 球状毛 黒人に多い毛質

日本人には比較的少ない毛質ではありますが、特に球状毛はかなり強いくせ毛です。無理矢理ブラシでとかしつけながらブローしたりすると、髪の毛にハイダメージになってしまう可能性があります。ストレートに乾かしたい場合は、縮毛矯正などの化学処理をしないと厳しいです。美容院でご自身の毛質について相談ししっかりカウンセリングしてもらいましょう。

ボリュームが出ない方

髪の毛がもともと細い方や、年齢とともにハリ・コシが減ってきてぺたんこになってしまうという方、ふんわりと乾かしたいですよね。
髪の毛の量はしっかりあるのにトップにボリュームが出ない場合は、髪の毛の生え方が根元の部分から倒れるように寝てしまっているのが原因です。

根元の乾かし方に注意

ボリュームが出ない方の乾かし方で1番大切なのは、根元の乾かし方です。

基本の乾かし方と同様に、頭皮に指を沿わせたら手首のスナップを使って、しっかり五本の指で髪の毛を左右に振ります。根元の生えぐせをしっかり取ってあげましょう。

また首の向きを変えて下を向いて乾かしたりすると、根元を立ち上げやすくなります。
髪の毛を毛流れと逆向きに乾かすことを意識してください。この時ブラシを使うと、毛流れに逆らって髪の毛を持っていきやすいです。

根元が全体的に立ち上がりしっかり乾いたら、中間から毛先を整えるように乾かします。

パーマヘアの乾かし方

パーマをかけた髪は乾かし方でヘアセットの雰囲気をかなり変えることができます。美容師さんのパーマのかけ方によって乾かし方やスタイリング方法がかなり変わってきます。パーマをかけた際はしっかりとレクチャーしてもらってください。慣れが必要ですが、コツを掴めば、かなり楽にスタイリングができるようになりますよ。

通常のパーマ(コールドパーマ)の乾かし方

一般的なパーマは、髪が濡れている時にカールが強く出て、乾かすと少し緩やかなカールになります。
しっかりとパーマ感を出したい場合は、濡れている段階でヘアワックスやパーマ用のムースをカール部分になじませましょう。

パーマがかかっている部分は弱い風をあてて、握ったり指に巻きつけるたりするとカールが出しやすいです。

デジタルパーマの乾かし方

デジタルパーマは髪の毛が乾いた状態が1番カールがでてきます。夜に髪を洗ったら、夜のうちにしっかりスタイリングできていることが重要です。

根元をしっかり乾かしたら、パーマのかかっている部分を弱い風で乾かしていきます。強風で乾かすと。髪が散ってうまくスタイリングできません。

しっかりカールを出したい場合は、指に巻きつけるようにして乾かしたり、髪の毛を軽く握って持ち上げながら乾かすと良いでしょう。

パーマスタイルも最後に冷風をあてることで持ちがよくなりますよ。カール部分に弱風の冷風をあてましょう。

○くせ毛の乾かし方のやり方でストレートヘアに
パーマをかけていても、ストレートヘアにしたい気分の日もありますよね。基本の乾かし方とくせ毛の乾かし方を参考に、カール部分を少し引っ張りながら乾かすことがポイントです。
デジタルパーマの場合は、ブラシを使用したり、ストレートアイロンを使わないとしっかりストレートにするのは難しいかもしれません。

片側だけがはねる

ボブスタイルは特に、左右のおさまりが対照になっていることがスタイルのポイントですよね。なぜか顔の右側だけがはねてしまうなどの悩みも多く聞きます。

髪の毛はつむじからうずを巻くように生えているので、どうしてもその毛流れに沿って内巻きに入りやすい側と外側にはねてしまう側が存在してしまいます。ここで大事なのは、根元の毛流れのクセをなくしながら乾かすことです。
首を下に傾けて、髪の毛を後ろから前に手ぐしでかきながら後頭部の上の方からドライヤーをあてます。顔の右側、左側、ドライヤーを持つ手を変えてしっかり乾かしましょう。

おおよそ乾いたら、今度は顔の前側からドライヤーをあて顔と髪の毛の間に風を送り込みます。この時手ぐしで顔周りから丸みを描くように髪の毛をとかしましょう。最後に全体を整えるように上からドライヤーをあてます。ボブもスタイルが決まったら、冷風で形を固定しましょう。

寝癖がついてしまったら

髪の毛が湿った状態や半乾きの状態ですと、寝癖がかなりつきやすくなります。また寝ている間も汗をかきますので、しっかり乾かしてもどうしても寝癖がついてしまうとういう方も多いかと思います。

洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使用して上記の正しい髪の毛の乾かし方をしていれば、そこまでひどい寝癖にはならず、多少の寝癖ですむかと思います。

ロング・ミディアムヘアの場合

基本的についてしまった寝癖を直すには、根元から濡らして直すのが一番です。ロングやミディアムヘアの方は朝から髪の毛を濡らすと時間がかかってしまうので、夜のお手入れが1番大切です。シュシュなど、跡のつきにくいヘアゴムで軽く束ねてから寝るなどの寝癖対策も取り入れましょう。

ショート、ボブ

一番寝癖がつきやすいです。できれば、一度シャワーで流してしまうか、根元からしっかり濡らすようにしましょう。

パーマ

寝る前にパーマをしっかり出しても、朝起きた時には潰れてしまったりすることがあると思います。その際はムースなどで復活させるようにしましょう。
ショートヘアのパーマの場合、朝髪を濡らしてムースやヘアワックスをつけてから、乾かすとパーマもしっかり出てスタイリングが楽です。慣れてしまえばパーマをかけたヘアは朝のセットが楽です。

正しい髪の毛の乾かし方をしていれば、寝癖もつきづらく朝のケアも楽になるので、お風呂上がりのケアを大切にして美しい髪の毛をキープしていきましょう。