ターンオーバーって何?どうして乱れるの?

ターンオーバーって何?-min

スキンケアに興味がある人なら必ず耳にしたことがあるだろう言葉、ターンオーバー。

ですが、聞いたことはあるけどどんなものか説明してと言われても出来るわけもなく、なんとなくのニュアンスで理解した気になっておられる人も多いのではないでしょうか?

実際私も、詳しく調べてみると、ちゃんと分かっていなかったことだらけで驚くことがいっぱいありました。

ここでは、お肌のターンオーバーについて詳しくご紹介したいと思います。
スキンケアには欠かせないターンオーバーについての理解を皆さんも是非、深めていきましょう。

ターンオーバーって何?

ターンオーバーってなにだか説明できますか?

三省堂 大辞林で知らべてみると、皮膚の表皮組織の新陳代謝と出てきましたよ。
つまり、お肌の表皮部分の生まれかわりのことです。

なるほど、ふーん、へぇーって感じですよね笑

では、ここでまた質問です。
お肌の表皮部分ってどこだかわかりますか?
ターンオーバーってどのように起きるのかわかりますか?

ちょっと順番に見ていきましょう\(^o^)/

お肌の構造を知りましょう

皮膚は、外側から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」から出来ています。

つまり、表皮部分とは皮膚のうち、外気と触れている面にあたります。
皮膚の構造-min

また、絵によると、表皮は「角質層」、「顆粒層」、「有棘(ゆうきょく)層」、「基底層」からできています。

なんだか多くの層で覆われているから、分厚そうだなと思ってしれませんが、実は0.2mmの厚さしかないのです!
薄いですよね。

特に角質層は0.02mmしかないと言われています。

ですが、外気と触れる角質層は身体のバリア機能を担っています。

真皮に関しては、絵からは何も読み取れませんが、コラーゲンやエラスチンが構成成分にあります。

そのため、肌のハリや弾力は真皮の影響が強いと言われています。

真皮は表皮より厚めで、2mmの厚さがあります。

ターンオーバーが起きる仕組みを知りましょう

ターンオーバーが起きるのは、どこでしょうか?

それは、表皮の部分でしたね♪

びたん

ターンオーバー=表皮組織の新陳代謝でしたもんね。

どんな流れで起こっていくのか見ていきたいと思います。

ターンオーバーのすすみ-min

①基底層で新しい細胞が作られる

まず、表皮の一番下の層に当たる基底層で新しい細胞が作られます。

作られた新たな細胞は、分裂しながら有棘層に上がっていきます。

②有棘層で有棘細胞に変化

基底層から上がってきた細胞は、更に分裂をし、有棘細胞になります。

③顆粒層で角質層の成分を作る

有棘細胞が顆粒層にやってくると、顆粒細胞に変化します。

顆粒層では角質層の成分となる角質細胞間脂質とNMFを作り出します。

角質細胞間脂質とNMFとは? MEMO
3大保湿因子のうちの2つです。
角質細胞間脂質はセラミドを約50%含む角質層の油分のことで、角質細胞の間を埋めています。
NMF天然保湿因子のことです。
角質細胞内にある、水分を保持する働きを持った成分になります。

④角質層で垢となり、剥がれ落ちる

基底層、有棘層、顆粒層を通過して角質層までやってきた細胞は角質細胞と呼ばれます。

顆粒層で作られたNMF(天然保湿因子)を用いて、水分の貯蔵場所としての役割を果たします。
その役割の期間は約14日間と言われていて、その役割を終えると、垢となり剥がれ落ちます。

ターンオーバーは健康な肌では、約28日間で行われると言われています。(部位によっては差があります)
しかし、年齢や外部からの刺激によって周期が変わることがあり、それをターンオーバーの乱れと多くの人が呼んでいます。

ターンオーバーはどうして乱れるの?

ターンオーバーの仕組みでちらっと言いましたが、ターンオーバーは年齢や外部の刺激によって周期が変わってきます。

より詳しくどんなことが原因で起こるのか、一覧にしてみました。

  • 加齢
  • 間違った洗顔(洗いすぎ)
  • 強い成分のスキンケア用品の使用
  • ピーリングのやり過ぎ
  • 紫外線
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • バランスの悪い食生活

これだけではないのですが、いっぱいありますね。

ですが、原因の内容をよく見てみると自分の行いを正せばケアしていけるものばがりだと思いませんか?

そうなんです!ターンオーバーを整えるためのケアは自分の努力でできるのです。

その方法については、もう少しあとでご紹介しますね。

ターンオーバーが乱れることで起こるお肌の症状は?

ターンオーバーの乱れと聞くと、「ターンオーバーが遅くなっている」と思う人が多いです。

ですが、ターンオーバーの乱れには「ターンオーバーが早くなりすぎている」場合もあるのです。

ターンオーバーが遅くなることで起こる肌の悩み

ターンオーバーが遅くなっているのは、古い細胞が垢として上手に剥がれていかず、溜まっている状態が続いている場合です。
それに付随して新しい細胞も作り出されにくくなっています。

肌の悩みとしては、「くすみ」、「肌のザラザラ感」、「傷の治りにくさ」などが挙げられます。

このような悩みがある人は、ターンオーバーが遅くなっているのです。

ターンオーバーが遅い場合は、加齢やストレス、睡眠不足などが原因になります。

ターンオーバーが早くなりすぎることで起こる肌の悩み

ターンオーバーが早くなっているのは、肌表面の水分の貯蔵をしている角質層が短い期間で剥がれ落ちてしまったり、人為的に剥がされたりしていると場合です。

肌の悩みとしては、「乾燥」、「角栓の目立ち」、「毛穴の黒ずみ」、「ニキビ」、「肌のテカリ」などが挙げられます。

ここで、ターンオーバーが早くなりすぎている肌の悩みとして、乾燥は理解できるのだけど、角栓の目立ちや毛穴の黒ずみ、ましては肌のテカリやニキビが挙がってくるのは理解できない!と思う人もいるかもしれませんね。

ですが、実は角栓・黒ずみ・ニキビは肌が乾燥することで引き起こされる悩みに当たるので、結果としてターンオーバーが早くなりすぎることで起こる肌の悩みといえるのです。

肌のテカリも、肌が乾燥することで、「油分で肌を補わなくては!」と、肌が防御反応を示すことで起きているのです。

ターンオーバーが早い場合は、紫外線や過度な洗顔、ピーリングのやり過ぎなどが原因になります。

ターンオーバーを整えるための5点の行動

ターンオーバーを整えるためのケアは加齢以外は自分の努力でできるものが多かったですよね。

①紫外線対策をしっかりする

紫外線を浴びることで、肌はメラニンを作ったり、角質細胞を早く作ったりします。

つまり、紫外線はターンオーバーを早める原因をつくっていることになります。

そのために、紫外線対策は重要です。

夏場は日焼け止めを塗ることは絶対で、また、紫外線は特に目から入ってくると言われているので、サングラスの着用を行うことが重要です。

また、冬場もシミの原因となるUV-Aは降り注いでいるので、紫外線対策はお忘れなく!

基本的には、UVカットをしてくれる下地やファンデーションで大丈夫ですが、長時間外にいる可能性があるならば、日焼け止めの使用も考えてください。

夏場とは違い、SPFやPAが低めのもので大丈夫です。
逆に夏に使うような高いものは、肌への負担になるので控えたほうが良いでしょう。

②正しい洗顔方法を身につける

洗顔とターンオーバーの関係は切っても切り離せません。

洗顔は、汗やホコリ、酸化した皮脂などの汚れを落として、健やかな肌を保つために必要不可欠です。

つまりターンオーバーを整える手段として大事だと言うことです。

ですが、洗顔のし過ぎは、肌を傷つけたり、保湿成分を洗い流していますことになり、ターンオーバーを早めてしまいます。

正しい洗顔方法を身につけましょう。
>>正しい洗顔方法はこちら

③ピーリングの回数を見直す

ピーリングは薬剤の力で角質層~表皮の上層部を剥がれやすくします。

ターンオーバーが早くなっている人は、さらにターンオーバーを早めてしまうため、ピーリングはしないほうがいいです。

ピーリングを使用するのは、ターンオーバーが遅くなっている人です。

ですが、ターンオーバーが遅くなっている人もやり過ぎることで肌への負担が大きくなってしまいます。

回数は使用するピーリング剤の頻度に従って行いを始めるようにしましょう。

④バランスの良い食生活を心がける

健やかな肌を作るためには、バランスの良い食事を心がける必要があります。

その中でも、特にターンオーバーを整えるために「タンパク質」、「亜鉛」、「ビタミンA」、「ビタミンC」を積極的に摂るといいです。

それぞれが、ターンオーバーを整えるために必要な理由と何に多く含まれているのかご紹介します。

タンパク質

細胞を作るためには、タンパク質が必要不可欠です。
肌も細胞の集まりなので、タンパク質を積極的に摂る必要があるのです。

タンパク質を多く含む食品には、肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品があります。

亜鉛

亜鉛は、新陳代謝に関わっている栄養素です。

また、活性酵素を除去する酵素を作り出す事ができるため、炎症や老化も抑えてくれる作用があり、ターンオーバーを整えるのに役立ちます。

亜鉛が多く含まれる食品には、牡蠣、牛肉、レバー、するめ、煮干し、卵黄、ココアなどがあります。

ビタミンA・C

ビタミンA・Cは抗酸化作用に優れており、活性酵素のダメージから肌を守ります

また、ビタミンAは弾力の肌を作るのに必要で、ビタミンCはコラーゲンの生成に必要な栄養素です。

ビタミンAが多く含まれる食品には、レバー、うなぎ、穴子、人参、かぼちゃなどがあります。
ビタミンCを多く含む食品には、モロヘイヤ、三つ葉、ブロッコリー、レモン、キウイ、いちごなどがあります。

⑤質の高い睡眠をしっかり取る

ターンオーバーは眠っている間に行われるため、睡眠時間の確保は欠かせません。

しかし単に睡眠時間を確保すれば良い!というものではありません。

ターンオーバーに関わる成長ホルモンは、寝ていれば分泌されるわけではなく、深い眠りに入れてこそ分泌されるのです。

特に寝初めの3時間にどれだけ深く眠りに付けているかが大事です。
眠りと成長ホルモン-min
引用:オムロン ねむりラボ ねむりの基本

深い眠り=質の高い眠りに付くために、寝る直前までテレビを見ていたり、スマホを使用していたりすることを1時間前には止めておくことがおすすめです。

ターンオーバーについてのまとめ

ターンオーバーについての理解は深まりましたか?
簡単におさらいしたいと思います!

ターンオーバーとは、表皮の生まれ変わりのことで健康な肌では約28日間で行われています。

しかし、加齢や紫外線、洗顔のしすぎ、睡眠不足などが原因でターンオーバーの乱れが起こります。

ターンオーバーが遅くなるのは、加齢やストレス、睡眠不足が原因です。
肌の悩みには、「くすみ」、「肌のザラザラ感」、「傷の治りにくさ」が挙げられます。
ターンオーバーが早くなるのは、紫外線や洗顔のし過ぎ、ピーリングのし過ぎが原因です。
肌の悩みには、「乾燥」、「角栓の目立ち」、「毛穴の黒ずみ」、「ニキビ」、「肌のテカリ」が挙げられます。

ターンオーバーを整えるためのケアは、自分の努力で行えるものが多くあります。

  • 紫外線対策をしっかりする
  • 正しい洗顔方法を身につける
  • ピーリングの回数を見直す
  • バランスの良い食生活を心がれる
  • 睡眠をしっかり取る

ターンオーバーを整えて、自分のスキンケアを一歩パワーアップさせましょう\(^o^)/