髪の傷みを見ると、ケアしなくちゃと思いますよね。
そして、そんなことを思っているときに「髪の補修成分配合」と大きく書かれたパッケージなどを見ると、おおっ!と心動かされるのが一般的な気がします。
ですが一体、その補修成分って何のことを指して言っているのだろうと思いませんか。
ここでは、髪の補修成分について考えたいと思います。
目次
髪の補修成分ってなに?
髪の補修成分って一体なにを指して言っているのでしょうか?探ってみましょう。
補修の意味を検索してみました
まず、補修の意味を辞書で調べてみました。
補修:こわれたところをつくろうこと(三省堂 大辞林第三版)
と出てきました。
使い方としては、「堤防の補修工事」や「古美術品を補修する」といった感じです。
「壊れたものを使えるように補う」といった感じでしょうか。
修復の意味を検索してみました
補修と間違えそうな言葉に「修復」があります。
修復の意味も辞書で調べてみました。
修復:破壊した箇所を作り直すこと、もとの良い関係を取り戻すこと(三省堂 大辞林第三版)
「壊れたものを壊れる前のような元の姿に戻す」といった感じですかね。
補修と修復では、補い直すか作り直すかといように、直すの程度に違いがあることがわかりました。
このブログでの補修成分の意味は・・・?
辞書の意味から行くと、「髪の補修成分」とは、髪の傷みに対して補い直す成分となります。
そして調べてみると髪を直すために補う成分にも2タイプあることがわかりました。
「髪を外側からケアする成分」と「髪を内側からケアする成分」です。
天然オイル系やシリコンのように髪の表面に吸着することでキューティクル保護を行うものが「髪を外側からケアする成分」に当たります。
一方、CMADKやペリセアのように髪の内部に浸透して作用する成分が「髪を内側からケアする成分」に当たります。
このブログで示している髪の補修成分は、髪の内側に浸透して作用してくれる成分を指しています。
天然オイル系やシリコンは補修成分とは言わず、コンディショニング成分であったりコーティング成分とさせてもらいます。
髪の補修成分はどのような仕組みで傷んだ髪を内側からケアするのか
髪の補修成分が傷んだ髪を内側からケアしてくれるのはわかりましたが、どのような仕組みで行われるのか考えてみたいと思います。
髪の傷みを内側からケアするとは?
健康な髪をダメージを受けてしまった髪を比較すると、ダメージを受けた髪はキューティクルがめくれ上がり、毛質内部にも空洞が起こっています。
このキューティクルのめくれ上がりや内部の空洞は髪の毛のタンパク質が流出することで起きます。
流出したタンパク質を補うことが髪の内側からケアすることになります。
引用:PPT Beauty.com ~PPT美容研究所~
流失したタンパク質を補う成分のうち、ぜんざいの代表的な「CMADK」と「ペリセア」、「エルカラクトン」を見ていきましょう。
CMADK
CMADKはS-カルボキシメチルアラニンジスルフィドケラチンタンパク質のことで、株式会社ミルボンが開発しました。
CMADKは従来のタンパク質を補う成分として使われていたケラチンタンパク質よりも、髪に持続的に留まれないかと研究させた経緯を持ちます。
そして従来のケラチンタンパク質と違い、ジスルフィド結合することで、強固に髪と結合し、シャンプーや乾燥を繰り返しても結合が取れにくく、持続的な効果が期待できることが分かっています。
CMADKが配合されている洗い流さないトリートメント
CMADKが使われている洗い流さないトリートメントには、ミルボンエマルジョン、ミルボンエマルジョン+、ミルボンサントリートメントエマルジョンがあります。
>>ミルボン エマルジョンの口コミを見る
>>ミルボン エマルジョン+の口コミを見る
>>ミルボン サントリートメントエマルジョンの口コミを見る
ペリセア
ペリセアはジラウロイルグルタミン酸リシンNaのことです。(N-ラウロイル-Lグルタミン酸とリジンとのナトリウム塩水溶液のこと)
従来の内部浸透成分は、浸透に長い時間を必要としていましたが、ペリセアは1分程度の極めて短い処理時間で毛質内部に浸透し、内部からダメージケアをしてくれます。
また、一度吸着するとシャンプーなどでも流れにくく、持続的な効果を期待できます。
引用:旭化成ファインケム株式会社
angle hair-salon
ペリセアが配合されている洗い流さないトリートメント
ペリセアが配合されている洗い流さないトリートメントにはリシリッチ、PPTヘアエマルジョン5.5があります。
>>リシリッチ 利尻ヘアクリームの口コミを見る
>>PPTヘアエマルジョン5.5の口コミを見る
エルカラクトン
エルカラクトンは商品成分名、γ-ドコサラクトンのことです。
エルカラクトンが毛質内部成分とドライヤーやヘアアイロンなどの熱を加えることで結合します。
そして、内側からキューティクルのめくれ上がりを改善します
引用:日本精化株式会社
エルカラクトンが配合されている洗い流さないトリートメント
エルカラクトンが配合されている洗い流さないトリートメントにはリシリッチ、ラサーナがあります。
>>リシリッチ 利尻ヘアクリームの口コミを見る
>>ラサーナ海藻ヘアエッセンス しっとりの口コミを見る
髪の補修成分 まとめ
髪の補修成分に当たるのは、髪を外側からケアする成分と内側からケアする成分の2つのタイプがありました。
その中でも、美人探究では髪を内側からケアする成分を髪の補修成分と呼ぶことにしています。
髪の補修成分で代表的なものにはCMADK、ペリセア、エルカラクトンがあり、それぞれに特徴がありましたね。
ペリセア ⇒ 浸透が早く、持続的な効果をもつ
エルカラクトン ⇒ 熱と反応して効果を発揮する
「ハリやコシがない」、「枝毛や切れ毛がある」人はこういった成分が配合されたヘアケア商品の利用がおすすめです!