卵殻膜に多く含まれるシスチンとはどういう成分?期待できる美容効果について

卵殻膜に多いシスチンに期待できる美容効果-min

「卵殻膜」という成分を聞いたことはありますか?今、テレビや雑誌、SNSなどで話題の美容成分なのです。シワやたるみなどのエイジングケアから、美白や保湿までいろいろな効果が期待できるというのです。

その卵殻膜に多く含まれているのが「シスチン」という成分。このシスチンが美容効果に大きく関わっているのです。このシスチンはどのような成分で、どのような効果が期待できるのかを詳しくご紹介します。

卵殻膜とは

卵殻膜は、卵の内側にある0.07mmという薄い膜です。卵をむいた時に見たことがある人は多いかもしれません。卵は親鳥から産み落とされれば、温めているだけでひなが誕生します。それは、この卵殻膜に守られているからなのです。

卵殻膜には、命を育むことができる18種類のアミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などの栄養成分が含まれています。そして、その中でアミノ酸である「シスチン」が多く含まれているということが特徴的です。

シスチンは小麦粉やかつお、肉類などに多く含まれていると言われていますが、卵殻膜と比べるとその差は歴然。それらの約12倍も多くシスチンが含まれているのです。

昔から「傷に卵殻膜を貼り付けておけば、治りが早い」ということで使用されていたということもありました。その不思議な力に注目したのが、卵殻膜のパイオニアである株式会社アルマードの長谷部由紀夫氏です。東大との共同研究によって、美容や健康への効果が認められてきているのです。

卵殻膜に含まれているシスチンとは

卵殻膜には18種類のアミノ酸が含まれています。そのアミノ酸の中でも、「シスチン」の含有量は多く、約15~18%を占めています。そして、シスチンは人の肌にも含まれていますが、その5倍多く卵殻膜には含まれているのです。シスチンは、肌の角質層や髪の毛、爪などに多く含まれている成分です。健康な肌を維持するためには、シスチンは欠かせない成分なのです。

卵殻膜に含まれるシスチンの肌への効果

卵殻膜の特徴はシスチンを多く含んでいることです。シスチンは2つのシステインが合わさったもので、体内ではL-システインに変化して肌や身体に作用してくれます。シスチンによって、どのような美容効果が得られるのでしょうか。

肌のターンオーバーを正常にする

「肌のターンオーバー」という言葉は聞いたことがあると思います。健康な肌は28日周期で新しく生まれ変わっているのです。肌のターンオーバーは、次のような原因によって乱れてしまいます。

肌のターンオーバーの原因

  • ストレス
  • スキンケア不足
  • 紫外線による刺激
  • 加齢

シスチンによって、肌のターンオーバーが整うことで得られる効果をご紹介します。

美白効果

シミやそばかすは、メラニン色素が生成されることで起こるというのは聞いたことがあるのではないでしょうか。メラニン色素ができたとしても、肌のターンオーバーが正常に行われてさえいれば、肌は白く戻ります。子供の時は、日焼けをしても冬になれば白くなっていたのが良い例です。

肌のターンオーバーが整えば、シミやそばかす、くすみの原因となるメラニンを体外に排出しやすくなり、透明感のある肌が得られるようになるのです。

ニキビやニキビ跡の改善

ニキビができる原因はいろいろとありますが、大人になってできるニキビは肌のターンオーバーの乱れが原因になっていることもあります。肌がうまく代謝されず、角質が溜まってしまうと、毛穴が詰まってしまいます。そうなると皮脂も詰まってしまって、アクネ菌も増殖してしまうことになるのです。

肌のターンオーバーが正常になれば、皮脂分泌も正常に行われ、ニキビ改善になります。ニキビ跡はメラニンが原因となるので、ニキビ跡も残りにくくなります。

保湿効果

肌にはもともとバリア機能が備わっています。肌表面にある角質層がその役割を担っています。外からの刺激から肌を守り、内側から水分が蒸発するのを防いでいるのです。しかし、肌のターンオーバーが乱れてしまうと、このバリア機能も低下してしまうのです。

水分保持力を上げて、潤いのある保湿された肌を維持するためには、肌のターンオーバーを正常にすることが大切なのです。

シワやたるみの改善

シワやたるみの原因は肌の水分が失われ、乾燥することでも起こります。肌代謝が正常に行われている肌は、外からの刺激にも強く、潤いを留めておくことができるので、ハリのある肌となり、シワやたるみの改善になります。

抗酸化作用

私達の身体の中では、毎日有害な活性酸素が発生しています。それは、ストレスや紫外線、大気汚染などのいろいろな原因が考えられます。肌は活性酸素によって「酸化」し、細胞にダメージが与えられ、肌トラブルにつながっているのです。そこで、L-システインは、活性酸素を除去するという抗酸化作用があります。

アンチエイジング効果

肌が酸化することで、肌のハリや弾力の元となる、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといった成分の生成が上手く行われなくなります。そうなるシワやたるみとなってしまいます。活性酸素が除去されることで、ハリを取り戻し、若々しい肌にすることができるのです。

美白効果

活性酸素によって、肌のターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。抗酸化作用が働けば、肌にできてしまったメラニンも肌の代謝と共に外に排出されるため、美白効果も現れます。

卵殻膜のその他の効果

卵殻膜には「繊維芽細胞を活性化する」という効果もあります。注目されているのが、「Ⅲ型コラーゲン」との関わりです。

コラーゲンは弾力を保つためには重要な成分ですが、いろいろな種類があります。肌の潤いや弾力に関係しているのが「Ⅲ型コラーゲン」なのです。赤ちゃんの肌に最も多いため「ベビーコラーゲン」とも言われています。卵殻膜には、このⅢ型コラーゲンを増やす作用があるのです。

卵殻膜には、シスチンによる肌のターンオーバーを正常にする作用と、Ⅲ型コラーゲンを産み出す作用とがあるため、相乗効果によってぷるぷると潤いのある若々しい肌にすることができるのです。シワやたるみ、シミやそばかすと言った老化肌におすすめなのです。

卵殻膜エキスとは

卵殻膜には、シスチンを始め、多くの栄養成分が含まれていることが分かっています。では、卵の膜をそのまま食べたり、肌に貼ったりすれば良いのかというと、そうではありません。そのままの状態では、吸収されません。水や油に溶けない物質なので、商品化は難しいとも言われていました。

しかし、卵殻膜は10年以上の研究から特別な技術によって卵殻膜を微粉砕化したり、加水分解したりしています。そうすることで、サプリメントとして消化吸収されやすくなっていますし、化粧品としては角質層に浸透されやすくなっています。有効成分を最大限に引き出すように作られているのです。

卵殻膜に含まれるシスチンの副作用

シスチンは卵殻膜に多く含まれていて、アンチエイジングや美白など美肌に良い成分ですが、副作用は気になりますよね。シスチンはアミノ酸なので、もともと体内にも存在している成分です。よって、副作用はほとんどないと言われています。しかし、サプリメントなどで過剰に摂り過ぎてしまうと、身体に負担がかかってしまうこともあります。

また、卵殻膜に含まれるシスチンということは、卵アレルギーの人は気になるかもしれません。しかし、卵アレルギーの原因となるのは、卵白に多く含まれている「オホアルブミン」と言われています。この成分は卵殻膜エキスには含まれていません。よって、卵殻膜エキスは肌に優しい成分なのです。

ただし、卵殻膜エキス配合の化粧品やサプリメントを使用していて、何か異変を感じた時には、使用を止めて様子を見るようにしましょう。化粧品を使用する時に気になる人はパッチテストを行ってみると良いでしょう。

卵殻膜に含まれるシスチンでアンチエイジング

卵殻膜には多くのシスチンが含まれていることが特徴です。シスチンを多く含むと言われている食品の約12倍も多く、卵殻膜にはシスチンが含まれているのです。シスチンは、体内でL-システインに変化して、肌のターンオーバーを正常にしてくれたり、活性酸素を除去してくれたりします。

健康的な肌が生まれ変わるようになれば、保湿効果や美白効果も得られ、若々しく健康的な肌になれるのです。年齢を重ねて、肌の老化が気になってきたという人に嬉しい効果を発揮してくれます。卵殻膜エキスが含まれている商品で、アンチエイジングができますよ。